作品紹介

ダブ(エ)ストン街道
【版元】講談社(Mephisto club)
【価格】本体1700円
【頁数】274p【判型】四六判
【ISBN】4-06-209284-0
【初版】1998/08/25

【紹介文】あの、すみません。ちょっと道をお尋ねしたいんですがダブ(エ)ストンって、どっちですか?実は恋人が迷い込んじゃって……。世界中の図書館で調べても、よく分からないんです。どうも謎の土地らしくて。彼女、ひどい夢遊病だから、早くなんとかしないと。え?この本に書いてある?!あ、申し遅れました、私、ケンといいます。後の詳しい事情は本を読んどいてください。それじゃ、サンキュ、グラッチェ、謝々。「今、行くよ、タニヤ!」

【帯推薦文】キッチュでポップな迷宮譚! その道を通ってどこか遠くへ!
ぼくたちはいつもどこか遠くへ行きたいと思い、けれどもどうやって行けばいいのかわからない。浅暮三文はそんなぼくたちに、その場所への行き方を教えてくれる。それが『ダブ(エ)ストン街道』だ。その街道ではあらゆることが起こり、なによりその街道の向こうには、ぼくたちが知らない世界が広がっている。そして、その『ダブ(エ)ストン街道』に行くには、ただ1冊の本の頁をめくるだけでいいのである。――高橋源一郎

【自作解説】第8回メフィスト賞を受賞、処女作として刊行。ミステリーの賞をファンタジーで取ってしまった。しかしいわゆる剣と魔法の物語ではない。最近はファンタジーというと剣と魔法ばかりの風潮に、どうも納得がいかなかった。そこで剣も魔法も出てこない。そのかわり、ファンタジーの伝統的なキャラクターは出てくる物語をと思い、メタ・ファンタジーという手法を用いて、サンタクロースや半魚人、王様、祭といったモチーフを描いてみた。


カニスの血を嗣ぐ
【版元】講談社(講談社ノベルス)
【価格】本体980円
【頁数】367p【判型】新書判
【ISBN】4-06-182091-5
【初版】1999/08/05

【紹介文】嗅覚が極度に発達した隻眼の男・阿川。彼は死んだ犬に付いていた匂いを、バーで出会った女に嗅いだ。が、一夜を共にした後、女も急死。悲劇の香りを辿れば、そこには男を破綻させた過去と女の一家の不幸があった。カニス、ラテン語で犬。昏(くら)い伝言を嗅ぎ回る男にも魔手が迫る。幻想にむせ返り、心震える傑作!

【帯推薦文】『カニスの血を嗣ぐ』を読む人間は、読書という行為が、そのまま未知の体験に重なることに驚愕を覚えるだろう。こんな小説はこれまで誰も読んだことがない。まず、どこまでもリアルな現実世界があり、その裏側に、幻想的で、かつ生々しい“匂いの世界”がある。が、この小説が真に奇蹟的なのは、その彼方に遠望される“カニスの世界”の描写ではないか。郷愁に満ちた“カニスの世界”は、すでに永遠に失われているがゆえに、僕らの魂を激しく揺さぶらずにはおかない。慟哭せずにはいられないのだ。──山田正紀

【自作解説】長編第2作。アイデアはやはり広義の幻想小説、狭義のダークファンタジーだと思っている。匂いの世界とは、いかなるものか、それが理解できればどうなるか。それを表現し、現実社会の境界線を匂いという視点ただひとつを広げるだけで、世界はファンタジーになるはずだと挑戦してみた。アイデアとしてはシュールなものなので、文体や世界もそれに見合うムードが必要と思い、前作とは一転してハードボイルドの手法を取った。


夜聖の少年
【版元】徳間書店(徳間デュアル文庫)
【価格】本体705円
【頁数】367p【判型】文庫判
【ISBN】4-19-905025-6
【初版】2000/12/31

【紹介文】発光する体。それは人が〈大人〉になる儀式のためのシグナルだった。抑制遺伝子を移植され、清廉な社会の一員となるという義務――それを拒んだ少年たちは、土竜(もぐら)と呼ばれていた。日の当たらぬ地下に住み、いつも腹を空かせ、秩序をまもる炎人(ガーディアン)ぁら逃げまわる日々。しかし、そんな土竜の一人だったカオルが、閉鎖された研究室で、謎の巨人を見つけた時、封印されていた真実が解き明かされはじめる。僕は誰なのか? この世界は正しいのか? 少女マリアと二人で探索の旅に出たカオルが知ったこととは――。

【自作解説】 ---


左眼を忘れた男 I wanna see you
【版元】講談社(講談社ノベルス)
【価格】本体940円
【頁数】364p【判型】新書判
【ISBN】4-06-182238-1
【初版】2002/03/05

【紹介文】気が付けば病院のベッドの上。指ひとつ動かせない身だが、なぜか外の風景が見える。どうやら後頭部を強打され、左眼が眼窩から飛び出し彷徨っているらしい。平凡なサラリーマンに何が起こったのか。犯人は誰? 左目はどこ? 視覚だけを頼りに行き着いた摩訶不思議な真相。前代未聞のエンターテインメント!

【自作解説】 ---


石の中の蜘蛛
【版元】集英社
【価格】本体1700円
【頁数】282p【判型】四六判
【ISBN】4-08-775303-4
【初版】2002/06/30

【紹介文】人並みはずれた聴覚を獲得してしまった男。彼は自分を殺そうとした相手をつきとめるため、ある女を捜そうとする。彼女の残した「音の記憶」を頼りに。新感覚書き下ろしハードボイルド。  

【自作解説】 ---

オンラインブックストアbk1にて著者コメント掲載中。


殺しも鯖もMで始まる M for Murder & Mackrel.
【版元】講談社(講談社ノベルス)
【価格】本体740円
【頁数】154p【判型】新書判
【ISBN】4-06-182288-8
【初版】2002/12/05

【紹介文】掘られた形跡のまったくない地中の空洞で奇術師は餓死していた。人をくったダイイング・メッセージ「サバ」は何を意味する? 容疑者が雪の山荘に閉じ込められた夜、第二の密室殺人が発生。室内にはさらに不可解な地文字「ミソ」が。ヒトクセある探偵が解き明かす真相は、どこまでも“本格ミステリ”だった!!

【自作解説】 ---


似非エルサレム記
【版元】集英社
【価格】本体1500円
【頁数】197p【判型】四六判
【ISBN】
4-08-775322-0
【初版】2003/07/25

【紹介文】聖地が動いた。1匹の犬とともに。そして人間たちと「土」との長い長い物語が始まる。癒しに満ちた、大人のための寓話。

【自作解説】 ---


ダブ(エ)ストン街道 (文庫版)
【版元】講談社(講談社文庫)
【価格】本体648円
【頁数】341p【判型】文庫判
【ISBN】4-06-273880-5
【初版】2003/10/15

【紹介文】タニヤを見かけませんか。僕の彼女でモデルなんですけど、ひどい夢遊病で。ダブエストンだかダブストンだかに探しにきたんです。迷い込むと一生出られない土地なんで心配で。王様? 幽霊船? 見ないなあ。じゃあ急いでるんでお先に。推理作家協会賞受賞作家の原点。メフィスト賞受賞作。解説――石田衣良

【自作解説】 ---


10センチの空
【版元】徳間書店
【価格】本体1200円
【頁数】154p【判型】四六判
【ISBN】4-19-861776-7
【初版】2003/12/31

【紹介文】本年度日本推理作家協会賞受賞作家が贈る青春ファンタジー、書下し ほんの少しだけ、空を飛べる能力――あなたにも、さしあげます。

【自作解説】「10センチの空」はハードカバーとしては薄く、可愛らしい表紙を添えてクリスマスプレゼントを狙って作られている本です。定価も1200円とお手頃。描写・トラウマ・葛藤がびっしりと語られる分厚いステーキみたいな小説ではなく、さらさらっと読めてしまう、名付けてお茶漬け青春ファンタジー小説。疲れている現代人が、寝る前に、通勤の行き帰りで、手軽に楽しめるように書きました。
 主人公は学生生活に区切りを付けて社会へはばたく時期を迎えた大学四年生の川原敏也くん。彼は多くの若者同様に一体何を根拠にこれからの人生を費やす仕事を選べばよいのか悩んでいます。彼はごく普通の生活をする、ごく普通の男の子なのですが、たったひとつ違うところは空を飛べることでした。ただし10センチだけ。
 さて、敏也がどうして10センチだけ飛べるのか。彼の幼少期になにがあったのか。そして敏也はこれから進むべき道、人生における大切な選択、なにを仕事にするべきかに答が出るのか。それは読んでのお楽しみ。
 大人になりきれない少年少女、また子供の心がどこかに残っている中年男女。そんな感じの方々に読んでもらいたいです。心の健康診断代わりに。頭痛、肩こり、胸焼け、胃痛。なにかがちょっと重いなと感じている方への一冊です。



【版元】早川書房(Jコレクション)
【価格】本体1800円
【頁数】382p【判型】四六判ソフトカバー
【ISBN】4-15-208542-8
【初版】2004/01/31

【紹介文】日本企業が出資し、アフリカの密林を切り拓いてコーヒープラントを作ろうとしている現場で、現地の作業員が失踪するという事件が起こった。捜索を続けるにつれ、事件は奇怪な様相を呈しはじめる。一方東京では、ある男が原因不明の皮膚感覚の亢進に見舞われていた。手が触れる道具、肌に当たる風、すべてのものがこれまでにない感覚を伝えてくる。そして一見無関係に見える両者には、実は奇妙な共通点があった!? 日本推理作家協会賞受賞の鬼才が、満を持して放つ異常感覚SF。

【自作解説】 ---


ラストホープ
【版元】創元推理文庫
【価格】本体720円
【頁数】364p【判型】文庫判
【ISBN】4-488-44501-2
【初版】2004/06/30

【紹介文】東堂と刈部が経営する釣具店《ラストホープ》に届いた一枚のファクス、それがすべての始まりだった。病床の父のために多摩川の山女魚が欲しいとの依頼を受け、東堂は山女魚を釣り上げるが、その途端何者かに襲撃される。困惑するふたりはいつしか一億円争奪ゲームの真っ只中に――。〈最後の希望(ラストホープ)〉を売る店の、愉快な悪漢コンビが奮闘するクライム・コメディ。文庫特別書き下ろし。

【自作解説】 ---


嘘猫 (近刊)
【版元】光文社文庫
【価格】本体---円
【頁数】---p【判型】---
【ISBN】-----------
【初版】2004/09/--

【紹介文】

【自作解説】 ---


 

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